フィンランド Anni Leppala アンニ・レッパラ 写真集

7/07/2012


c Anni Leppala
Anni Leppala アンニ・レッパラ写真集 15.5cmx21.5cm p.215 7300円(税込) ※sold out


フィンランドの若手女性写真家Anni Leppalaアンニ・レッパラ。2010年フィンランドのYoung Artist of the Yearに選ばれ、215ページにわたる写真集が出版された。

1981年ヘルシンキ生まれ。2004年にTurku Arts Academy(トゥルク高等専門学校芸術学部)を卒業し、University of Art andDesign Helsinki(ヘルシンキ芸術デザイン大学)修士課程在籍。2009年東京資生堂ギャラリーで行われた『ヘルシンキ・スクール写真展─風景とその内側』で、ヘルシンキ・スクールを代表する4人の女性写真家の1人として展示を行う。ヘルシンキ・スクールとはヘルシンキ芸術デザイン大学から選りすぐられた学生、卒業生、教師からなる写真家のグループ。約50名が属し、国内外で活躍する。



アンニ・レッパラはひとつのプロジェクトにきちんとした始まりや終わりを作らず、そこに新しいパーツやイメージを加えていく作業を行う。この写真集と同様、彼女のエキシビジョンでは古い作品と新しい作品が混在する。彼女にとって大切なことはそれらのイメージがどのように関係し合っているかということ。時間の経過の中で変化したイメージと新しく加わったイメージとの関係性から新しい世界を作り出していく。

初期の頃は「瞬間」と「瞬間を手放すことのむずかしさ」というテーマがあったが、最近では「瞬間の奇跡」(the miracle of the moment)がテーマにあると言う。写真を撮った瞬間、目には見えなかった世界が現れる。「未知」はいつも彼女のイメージの中に存在する。隠された顔や、マスク姿の少女の写真は私たちのイメージをくすぐり、同時に美しさと怖さとを併せ持つ未知の世界を作り上げる。



写真の中の彼女たちはどこへ行くのか、なぜここにいるのか、どこからきたのか?何が起こっているのか、何が起こったか、これから何が起こるのか。アンニ・レッパラはシュルレアリストのようにより現実的で詩的な可能性がある世界を引き出している。


Anni Leppalaアンニ・レッパラ → HP
1981年ヘルシンキ出身、2004年からヘルシンキ芸術デザイン大学修士課程在籍。過去に使われていた物や場所など、人々が懐かしく思うようなものを撮影し、喪失感や時間の経過、不安などをシンボリックに表現する作風で知られている。2007年には、フィンランド以外で初の個展をイタリア、ミラノで開催した。

Anni Leppala インタビュー  → 
Helsinki School → HP

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