厳しい寒さが続く北欧の冬。収穫の時期は短く、長い冬を越すために食料を貯蔵することは生きていくうえでとても大切なことでした。適切な準備をしないと次の春を迎えることはできない。多くの北欧伝統料理はこの必然性から生まれたと言えます。 どのように保存して、節約するか。そんな環境の中で保存の為の容器は必需品でした。陶器製の保存容器はどんな食品にも対応でき実用的であるため様々な形で作られるようになり、広がりをみせました。陶器製容器に保存される食糧は、穀類、バター、マスタード、時にはうなぎまで。 1755年に出版されたCajsa Warg著の古い料理本には「料理したウナギは陶器の容器に保存する」と記載があったりします。また同じ本の中で、「調理したスープはポット(甕)に保存しておく。食べるときはそのまま火にかける」と書かれています。 Photo Tekniska Museet (licence) 様々な形の陶器製保存容器の需要は高まり、スウェーデン全体に窯元が増えていきました。写真は1923年のもの。保存用の容器を制作しているところ。 店頭にもいくつか19世紀スウェーデンの保存用陶器が揃いました。手前のボウルにはよくバターやマスタードなどをいれていたようです。 ONLINE SHOP 保存用陶器 甕 スウェーデン 19世紀 ONLINE SHOP 19世紀黒釉保存容器 キャニスター スウェーデン ...